なにを比べてんねん。
ってな話です。
いやー、どっちも時代を代表するアニメだし
どっちの主人公も魅力たっぷりでファンに愛されれてますよねー。
筆者はどちらかというとドラゴンボールの方が世代なのですが
鬼滅の刃も楽しんで見ています。
この、平成と令和という2つの時代に愛された2つのアニメ、というか2つのキャラクター。
それぞれ逆の時代だったらどうだったんでしょうか。
結論から言うと、ここまでのムーブメントにはならなかったような気がします。
その違いはなんなのでしょう。
悟空は圧倒的な強さとして描かれてますが、時には死んでしまったり
困難にぶつかって修行したりします。
炭治郎も最後は勝利するんですが、戦いの中で自分自身と向き合いひたむきに精進する。
という点では同じような描かれ方をしてるように見えます。
しかし、圧倒的な違いが両者にはあるのです。
それはバックストーリー。
出自や生い立ち、戦う理由などの深さだと思うんです。
キャラクターを形作る構成要素はいろいろあります。
顔、体つき、衣装などの見た目
性格や生い立ちなどの内面。
悟空は炭治郎とくらべ、出自も生い立ちも後付け感満載の矛盾型、
我々一般人には共感しがたい設定です。
（満月でおっきくなっておじいちゃんを踏み潰したとか、宇宙人で戦闘民族だったとか）
かわいそうな過去とか、理解でき共感できる要素はあまりありません。
いっぽう炭治郎は、炭焼きという仕事を両親と一緒にがんばり
たくさんいる兄弟の面倒をかいがいしくしていた優しい男の子。
その家族を殺され、唯一生き残った妹を鬼にされて、
その妹を人間に戻すために日々つらい毎日を生きていくという、
ま、多少現実離れしてるとは言うものの
その心に寄り添えるだけの、つじつまのあった出自があります。
そう、バックストーリーの深さと共感要素がぜんぜん違うんです。
これはかなり時代に左右される要素だと思います。
悟空がはやった平成初期はすでに、大量生産大量消費の世の中でしたが
SNS等がまだ存在せず、商品やキャラクターのバックグラウンドがあったとしても
多くのファンたちに共有できるような情報流通網もデバイスもありませんでした。
ゆえにアイコニックなキャラや商品が画一的なファンを生み消費されたのです。
しかし令和になると、大量生産大量消費が「情報」にまで広がり、SNSの発展と相まって
同じような顔をし、同じような共感要素では差別化が難しくなったのです。
そこで重要になったのが、バックストーリーです。
このキャラクターにはどんな過去があり、なぜこだわりをもっているのか。
どんな夢があり、なにを正しいと思っているのか。
そんなバックストーリーを理解することで
キャラクターへの思いがより深くなるのです。
これはキャラクターだけの話ではないんです。
これはキャラクターだけではなく、商品や企業にも言えることなんです。
世の中には同じような商品、同じような企業があふれかえっています。
消費者であるわれわれは、その中から選んで商品を買ったりサービスを受けたりしています。
その選択判断はいったい何でしているんでしょう。
そう、その商品・企業がもつブランド（価値観・アイデンティティ）という概念なんです。
どういう思いで商品を生み出しているのか。
どんな人に幸せになってほしいと思っているのか。
どんな未来がくると嬉しいと思っているのか。
そこに共感した人が、商品を買ったり、企業のファンになってくれるのです。
九州を中心に約20店舗を展開し、リンゴアメを販売する「林檎堂」さん。
ジャムでブランディングやパッケージをお手伝いさせていただいてるんですが、
なぜリンゴアメをつくるのか、という理由がすごく明確なんです。
リンゴアメは当然リンゴがないと作れません。
年中安定供給するためには東北や北海道のリンゴ農家さんの存在が不可欠。
リンゴ農家さんの収入が安定しないと供給できないので
リンゴアメの販売収益の数％を農家さんに寄付し新たな作付けをしてもらう。
そんな循環型のビジネスモデルをつくるために努力し続けています。
林檎堂さんの実績はコチラ
唯一無二じゃなくていいと思うんです。
ただ漠然と商品を作ったり、日々の仕事をこなすのではなく、
いったい自分は何のためにしているのか？
だれを喜ばせたいのか？
そんなことを一度整理してみてはいかがでしょうか。
ちなみに今はまってるキャラクターは
「君たちはどう生きるか（ジブリ）」のキリコです。
ながっ！
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熊本を中心に九州各地で活動するデザイン会社、株式会社ジャム。
ロゴやロゴマークデザインからはじまるブランディング、
企業の考え方や商品特性を伝えるWebサイト制作、
良さをよりわかりやすく表現する動画、CM制作など
広告やデザイン、クリエイティブにまつわる全てをワンストップでご提供します。
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