前回、「地方企業の広報戦略〜シリーズ①〜【自己分析】」で広報戦略の入口である
【商品分析と競合との差別化】というお話しをしました。
自己分析が終わったら、次に相手(ターゲット)の好み、趣味嗜好を調べます(考えます)。
その人が嫌いな服を着てしまったり、言葉遣いをしてしまうと
本当の良さが伝わらずにコミュニケーションが破綻してしまうからです。
相手のことを調べる方法は、マーケティングやリサーチです。
よく「マーケティングなんて無駄だ、情熱をもって作った本物はその力を借りなくとも売れる」
というマーケティング不要論や、その逆、
「どんないいものでもマーケティングで市場を理解しないと売れない」という
マーケ至上論の極端な2つの論になる場合が多いです。
しかし私は、どちらも必要だと思っています。
「あの人はこのプレゼントを喜んでくれるはずだ!」という強い思いと
「いつ、どうやって渡せば喜んでくれるのか」というマーケティングが一体になれば
より好かれる可能性は高まるからです。
例えば相手の誕生日を調べて誕生プレゼントとして渡せば
重く受けとめすぎることなく、自然にしあわせな気持ちになってくれるのでは?
この「誕生日を調べる」という最適解を見つける行為がマーケティングです。
マーケティング≒調べる
というのはあまり表現として好きではありません。
マーケティングにかける時間は、相手を想う時間だからです。
好きな相手には、なるべく傷ついて欲しくない。
少しでも笑顔になってくれる言葉をかけたい。
生い立ちや、生きてきた環境、そういったものを想い考えることで
相手がしあわせになれる方法を探るのです。
その想いは必ず商品やパッケージ、クレーム対応や業者対応といった細部に現れてきます。
それがいつかブランドというものに昇華していくのだと思います。
まず自分を見極め、どんな人に好きになって欲しいのかを考える。【商品分析・競合との差別化】
その人の趣味嗜好やどんな人が好きなのかを徹底的に調べ、【マーケティング・リサーチ】
それに合わせたファッションを揃え、言葉遣いをする。【ロゴ・コーポレートカラー・キャッチコピーの設計】
ときにはラブレターを送って気持ちを伝えてみる。【CM・ポスター・DM・Web等の広告】
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