最近、企業でも行政でも
Web制作をコンペで決めようとする案件が増えてます。
最初に言っておくと、コンペやプロポーザルという選定方法がすべて悪と言うつもりはありません。
それなりのメリットがありますが、当然デメリットもあります。
【メリット】
・依頼先のクオリティやコストを見極め同じ基準で選定できる
・自分たちでは考えつかなかったアイデアに出会える
・同じ土俵で戦ってもらうためにつくる(RFP:提案依頼書)をつくることで
自社の現状把握と社内共有ができる
・予算稟議がスムーズに行える
ここでのポイントは、メリットも無策で得られるものではないということ。
コンペは公平なルールや基準の下で行ってはじめてA社とB社を比べられるものです。
当然下準備が必要になり、自社の問題点や課題はどこなのかを明らかにし[(RFP:提案依頼書)をつくる]、
それを元にWebのトレンドや競合他社のWebを調べ自分たちで考えてみて、
綿密な依頼書をもとに同じ基準で選定できるよう資料を整えるのです。
ゴール(目的)や予算が提示されないコンペには誰も参加しようと思いませんよね。
ではデメリットはどうでしょうか。
【デメリット】
・優秀な制作会社(ほど)そもそもコンペに参加しない
・徐々にわかり合える関係ではなく、お見合い形式なので
受注してからのトラブルが多い
・提案書のデキに騙される
これは言わずもがなでしょうか。
クオリティの高いものをつくる制作会社は、よほどの理由がない限り
Webのコンペには参加しません。
コンペに参加するのにも、当然ですが人件費などのコストがかかります。
ただでさえ引く手あまたな制作会社が好き好んで参加はしませんよね。
それに、ロゴマークやポスターなど表層的なものは「見るだけ」で判断できるのでコンペ向きですが
Webのようにデザインだけでなく、問題点の理解、UI/UX、感覚的なアニメーションなどが
ユーザーの離脱率や嫌悪感に直結してしまうものには向きません。
それにコンペは一度きりのお見合いと一緒です。
提案書のデキが良かったからと言って、実務がスムーズに進み
担当者はみんないい人で、予算もオーバーしないなんてことはないのです。
Webのイメージが企業のブランディングに相当な影響を与える時代です。
自分たちのブランドの根幹を他社にすべて委ねてしまうような方法は愚策です。
できれば自社の問題点と目指すべき方向、Webをつくる目的を明確にし、
自分好みのWebをつくっている制作会社を、自分で見つけて相談する。
そこからはじめてみて欲しいと思います。
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熊本を中心に九州各地で活動するデザイン会社、株式会社ジャム。
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