熊本地震から、2週間と少し。
いまだに余震は続き、避難生活を送っている方もたくさんいます。
道路や建物など、まだ被害の全容すら見えていない場所もあります。
被災された方々のことを思えば、「今は熊本に行かないほうがいいのではないか」と考えるのも、当然のことだと思います。
でも、ひとつ知ってほしいことがあります。
熊本県内のすべての場所が、大きな被害を受けているわけではありません。
もちろん甚大な被害を受け、復旧に時間が必要な地域があります。
一方で、地震による直接的な被害が比較的小さかった観光地も、県内にはたくさんあります。
ところが今、そうした場所にも
「熊本は危ないのではないか」「熊本には旅行できないのではないか」というイメージが広がり、
宿泊のキャンセルや観光客の減少が起きています。
実際、10年前の熊本地震では、被害の少ない地域でも旅行の中止や宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、
観光地に大きな間接的被害をもたらしました。
これは、熊本にとってもう一つの被害です。
熊本には、地震の影響を受けながらも営業を続けている旅館があります。
いつもと変わらず、お客さんを迎えようとしている飲食店があります。
新鮮な野菜や果物をつくり続けている農家があります。
そして、「熊本に来てもらいたい」と思っている人たちがいます。
だからもし、旅行を考えていた人がいるなら。
熊本への旅行を、必要以上に取りやめないでほしいのです。
もちろん、訪れる前には道路状況や施設の営業状況など、最新の情報を確認してください。
被害の大きな地域に無理に入る必要もありません。
今、行くことができる場所へ。
今、営業している場所へ。
そこで食事をして、温泉に入って、買い物をして、景色を見て、
そして「来てよかった」と思って帰ってください。
その一つひとつが、熊本で暮らす人たちの仕事につながります。
熊本は、止まっていません。
ニュースで見る熊本は、倒壊した建物や崩れた道路、被災した街の姿が中心です。
それは、確かに今の熊本の一部です。
でも、それだけが熊本ではありません。
いつものように朝を迎え、いつものように店を開け、
いつものように料理をつくり、いつものようにお客さんを待っている。
そんな熊本も、ちゃんとここにあります。
だから、熊本を「地震のあった場所」だけにしたくない。
熊本には、地震とは関係なく、今も美しい海があります。
緑があります。
温泉があります。
おいしい食べ物があります。
そして、そこで暮らしている人たちがいます。
被災地への支援には、いろいろな形があります。
義援金を送ること。
物資を届けること。
ボランティアとして活動すること。
そしてもう一つ、
熊本を訪れること。
それも、熊本を支える一つの方法だと思います。
大きな被害を受けた地域には、復旧までまだ時間がかかります。
だからこそ、今すぐ訪れることが難しい場所については、復旧を待ちましょう。
その一方で、行くことのできる熊本には、ぜひ来てください。
熊本は、すべてが壊れてしまったわけではありません。
熊本は、少しずつ前を向き始めています。
今だからこそ、熊本へ。
被災地を思いながら。
被災地の復旧を願いながら。
そして、熊本で頑張っている人たちを応援するために。
あなたの「行ってみよう」が、誰かの「明日も頑張ろう」につながるかもしれません。
熊本は、今もあなたを待っています。
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熊本を中心に九州各地で活動するデザイン会社、株式会社ジャム。
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