After Effectsのお時間ー文字を浮かすー

2025.07.04 CM日常-JAM LIFE-

お花見会のとき酔った勢いで約束したブログ。
律儀に書きます。

みなさん、お元気でしょうか?千々波です。

今回はJAグループ熊本さんの「足りなくなったら困るもの」のプロモーションで制作したTVCMについて解説しようと思います。
こちらのCM、撮影・編集を担当させていただいたのですが、撮影自体は超簡単です。
縦パンとか撮ったけど、結局三脚フィックスで撮った素材しか使っておりません。

ただ当時めっちゃ心配だったのはクロマキー抜き。

意外と初めてのクロマキー抜き。それがCMに使われるとは…。
グリーンの衣装なので今回はブルーバック。
照明藤田さんのおかげで、きれーいに抜けました。
ありがたや。

そして、今回重要となってくる文字の動き。
こちらの文字はインタビューに答えてくださった方々が書いた文字。
パネルをトラッキングして違和感なく合成していきます。

そして1番、どのようにするか悩んだ文字が浮かぶ部分。
ここが技術的にも1番気になるところだと思います。
例を用いて説明しようと思います。

まず、手書き文字を用意!そしてこれをスキャンし、イラレでトレース、パス化します。
千々波の”文字”綺麗ではないです…

AEを開き、先ほどのイラレデータを読み込みます。
これを前半同様、パネルをトラッキングして合成。
それを複製します。複製したものは文字が浮かんだ時の影となります。

メインの文字は「エフェクト」→「メッシュワープ」を適用させます。
行と列は3:3にしています。動かすものによって適切な数値にしましょう。
動かし始めたい秒数の部分の「歪みメッシュ」にキーフレームを打ちます。
そして、動きが終わる部分にいき、自分の中でイメージしている最終の形にメッシュを整えます。
すると、そこにキーフレームが打たれます。
二つのキーフレームを選択して「キーフレーム補助」→「イージーイーズ」を適用させます。
こうすることで動きが滑らかになります。

影には「エフェクト」→「ブラー(ガウス)』をかけ、文字が離れていくのと合わせてブラーの強度を上げていきます。
私は歪みメッシュのキーフレームと同じ位置に、7→25とキーフレームを打ち、強度を上げました。
また、ブラーがかかり始める部分に不透明度のキーフレームを100%で打ち、それより前の部分に0%のキーフレームを打ちます。
ここもお好みで調整してください。

上の画像でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、影用の文字のレイヤーにそのままブラーをかけると
下のように途中でブラーが切れてしまいます。

解決方法としては、対象のレイヤーをコンポジションして、その上からブラーをかけると解消されます。

これで浮かぶ文字の完成です!

最後はフォトショップで並べた素材をAEに持ってきて出現するタイミング、上がるスピード、大きくなるスピードを1つずつバラバラに動かすだけ。
こんな感じです↑
全てのバランスを取るのが難しい。違和感のないように調整しました。

「足りなくなったら困るもの」たくさんの答えをくれた人たちに感謝です。
こんな答えもあるのかと考えさせられました。
インタビューはとても大変だったけれど…
初めての街頭インタビュー|ジャムBLOG
私的にはいろんな人の答えを聞けて、写真を撮れて楽しかったです。
そして何より、自分で撮影、編集したCMがTVで流れているところを見れてとても嬉しかったです。(千々波はテレビっ子です)

もっといいものが作れるように頑張ります💪

 

千々波郁海

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熊本を中心に九州各地で活動するデザイン会社、株式会社ジャム。
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